JAAS推奨 美容形成スキルとその症例

くぼみ目、目のクマ対策にヒアルロン酸注入

目の周りへのヒアルロン酸注入は医師の手技が必要なため、積極的に行っている美容クリニックは少ない。そんな中であきこクリニックでは年間症例数が500件を超えており、全国から患者が集まるという。

一般的に目の下のクマ治療の場合、経結膜脂肪除去を行うクリニックが多いが、クマにも様々な種類があるため一概に上述の施術がベストであるとも言いにくい。脂肪突出が目立つタイプの場合は経結膜脂肪除去が必要だが、陥凹性のクマの場合は脂肪除去を行うことでさらにクマが目立つケースや、クマが消えても今度はくぼみができてしまうこともある。このような陥凹性のクマにはヒアルロン酸注入が有効である。

また、くぼみ目については、原因は眼瞼下垂か脂肪萎縮、もしくはこの両方が原因となる。眼瞼下垂がある場合は、ヒアルロン酸注入の前に眼瞼下垂の手術を行うことが形成外科では鉄則となっている。下垂改善前に上眼瞼にヒアルロン酸や脂肪を注入すると、目が開きにくくなる可能性があるからだ。 

ただし眼瞼下垂の方でも、あえて下垂の改善を希望しないケースもある。
この場合は目が開けにくくなる可能性もあることを伝えた上でヒアルロン酸注入を行っているが、過去に下垂が悪化したという報告はなく、逆にヒアルロン酸を注入することで、瞼の引き込みがなくなり、少し目が開けやすくなったという症例もあるそうだ。

なお目の周りにヒアルロン酸を注入する場合、注入の仕方によっては皮膚の凸凹が目立ってしまう。これは、医師の注入技術の問題や、ヒアルロン酸を注入する皮膚層が正しくなかった可能性があるだろう。目の下は特に皮膚が薄い箇所なので、水分を含有しやすいタイプのヒアルロン酸を注入した場合はチンダル現象というものを起こしやすくなる。チンダル現象とは、ヒアルロン酸が水分を含みすぎて腫れぼったい肌になったり、皮膚下のヒアルロン酸が青く透けて見えることを言う。これらは使用するヒアルロン酸の選択にミスがなければ問題なく回避できる。

あきこクリニックでは、目の周りなど繊細な部分にもチンダル減少を起こしにくいためリデンシー2を利用している。これは架橋されたヒアルロン酸で、アミノ酸やビタミンも添加されている。チンダル現象を防ぐとともに、美白、美肌効果も期待できる。

取材協力:あきこクリニック
田中 亜希子院長
東京都世田谷区玉川3-6-1第6明友ビル5階

※ヒアルロン酸注入の詳細について

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