Doctor’s LABOトピックス

エステ術なのに美容医療の施術効果に負けず劣らない

バカにするなかれ!

歯科診療の現場からヒント
開発に成功した「LADY MERRY」

スキンケア、クレンジング、洗顔、メイクアップまでできる美顔器

「くいしばり」に『Dr Arrivo』照射で効果、パワーアップで表情筋リフトにも有効に

向かい風に晒されている歯科診療の経営環境にあって、いま患者が後を絶たない歯科医院がある、東京練馬のデンタルクリニックだ。
中村デンタルクリニックである。腕がいいのは当たり前、丁寧なカウンセリングと的確な治療で患者は周辺地域のみならず関東周辺や遠くは東北、さらには沖縄からも、評判を聞きつけて来院する。決して、過度な宣伝をするわけではない。来院動機のほとんどが口コミだという。治療にあたるのは中村徳三副院長と朋美院長だ。おしどり夫婦として評判の二人、その人柄から患者から患者へと輪が広がっていく。クリニックでは見たてが難しいと言われる小児の歯科診療から、矯正歯科、インプラントなどの口腔外科まで診療範囲は幅広い。診察、診断そして治療と二人の歯科医としてのスキルが高いことが来院する患者の魅力であることはいうまでもない。そんな中、診療の現場から新たな発見が見つかり、その施術のツールとして二人が開発した美顔器が、先ごろ発表され話題をよんでいる。シリーズ「エステ術なのに美容医療の施術効果に負けず劣らない」の今回は、デンタルエステ術として活用される話題の美容器を取り上げたい。

 院長・朋美DDSのところに相談にくる患者で最近、「くいしばり」の症状を抱える人が多い。咬筋肥大やほうれい線が目立ち悩んでくるという。大人のみならず子どもにも増えているようだ。同院ではマウスピース療法、さらには抗炎症剤や筋弛緩薬を投与していたが、この治療によって全身の筋肉弛緩を併発してしまうことも。
 そこで最近では、ボトックス注射で咬筋のボリュームを縮小させ改善をみせている。そしてもう一つある施術によって新たな発見を見出した。
 それがウルトラパルス、エレクトロポレーション、EMSさらにはLEDも搭載した「DrArrivo」による施術法である。本稿でもたびたび取り上げてきた美顔器だ。

 「くいしばりは寝ている間に筋肉の緊張をもたらします。咬筋は幅広く厚い。まんべんなく照射して筋肉を弛緩させてやることが大事です」 
 朋美院長によれば、頸部から上部にかけての疼痛、咬筋肥大さらにはそれに伴う頭痛に、この美顔器の機能が功を奏すという。「くいしばり」のみならず、顎関節症の患者も少なくない。代表的な治療法、スプリント療法を選択してきたが、最近ではこの美顔器による施術で充分に効果を出るというから驚かされる。
 実は院長、大学の歯学部で、ある時期助教の職についていた。その後、現在のクリニックを開業するが、今でも歯学部の小児歯科で非常勤助教として、クリニックの診療の傍ら、後継の指導にあたっている。
 「小児歯科が包括治療といわれるように、口腔内から全身まで診れる歯科領域なんです。成長途上にある子どもだからこそ、成長過程に向かうさまざまな見立てと診療が欠かせません」
 歯科範囲だけでなく、主訴とその因果関係を全身まで診られる院長だからこそ、患者が後を絶たない理由がわかろうというもの。もちろん、心身に異常を見出した患者は提携の医師に回すことは言うまでもない。
 こうした包括治療を心掛ける朋美DDSが、歯科診療のなかで見出したエステ術は先述のとおりだが、さらに「表情筋リフト」にも関心が高い。胸鎖乳突筋、広頸筋とつながる表情筋に対して、歯科医の立場から、その施術理論を見出し、そのためにパワーアップした美顔器を徳三DDSと共に開発してしまう。
 その機種こそ、「LADY MERRY」だ。究極のマシーン!と銘打っただけのことはある。
 スキンケアからメイクアップまでこの一台ですべてが完了するからだ。従来品は美顔、美肌のためのスキンケアのための美顔器、あるいは振動ファンデーション、電動洗顔ブラシなどと、それぞれが単一の機能しかもたない。それをこの機種では、クレンジングから洗顔、その後の集中ケア、メイクアップまでを一台で済ませることができる。
 朋美院長がこだわる「表情筋リフト」も、もちろんこの「LADY MERRY」によって効果をもたらす。
 搭載された機能は、ウルトラパルス、EMS、中・高周波、LEDと、Dr Arrivoの優位性を踏襲している(各機能は本稿でたびたび述べてきたので、バックナンバーの記事を参照願いたい)。
 装置に附属している専用のブラシ、パフを片側軸に差し込めば、クレンジングや洗顔、タッピングなどができる。振動モードでクレンジング、ブラッシングして、タッピングモードの切り替えで美容液を浸透していく。そして仕上げは1分間6000回の振動を起こすファンデーションモードで、2種類のパフを使い分けて毛穴やクスミを隠していく。
 「口唇や口腔内でのエステ術ではなく、歯科領域でもある表情筋の施術に加え、美容術としても有効なこの機種を、エステサロンや歯科クリニックにも、使ってほしい」と朋美院長。
 デンタルエステに必須のツールとして、人気を呼びそうだ。

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