Doctor’s LABOトピックス

驚異の小型美顔器「Dr Arrivo」の5代目デビュー

顔、頭皮トリートメントを一台でこなす「Dr VI-Anode」
搭載機能で最大の特長はスキンクリーナーと導入技術
エステはもちろんクリニックでも導入価値あり

医療側から教える本格的なメディカルエステティシャン養成のための「JAAS認定エステティシャン資格講習会」には、回を追うごとに参加者が増え続けている。昨年第1期としてスタートしたこの講座以来、統括講師・山本医師と共に指導的な役割を果たしてきたのが三田村 聡歯科医だ。インプラント治療のスペシャリストでありながら、一方で自らエステスクールの門を叩き、エステティシャンの資格を取得。クリニックに加え、エステサロンを主宰するという異色の歯科医でもある。その三田村DDSが、歯科とエステを融合した独自の「デンタルエステ」について、講義とあわせて実技講座を設けている。その指導には、小顔にするための表情筋トリートメント、GUMマッサージそしてリップエステなどユニークなメニューもあり、導入できる対象も歯科部門に働くスタッフだけに限らない。とりわけ関心を呼んでいるのが「三田村式リップエステ」で唇に導入剤を塗布したあと、小型美顔器「Dr Arrivo」を用いて照射していく。施術5分で見事に上唇がふっくらと蘇るから驚かされる。この資格講座がこうした医療とエステの隙間を埋める講義と実技研修に、重点を置いていることを象徴するような講義内容ともいえる。そしてこの「Dr Arrivo」から始まって、「Clione」「Dr.Gavel」そして「Dr EEL」と紹介してきた、本稿「エステ術なのに美容医療の施術効果に負けず劣らない」連載の6回目は、「Dr.VI‐Anode」を取りあげたい。5月正式発売に先駆けて紹介する。


小型化、機能集約化を進めるエステ業務機器の『iPhone』化現象を象徴するような美顔器がここ最近、次々と市場に投入されている。ここで取り上げる「Dr.VI‐Anode」もまたその流れをくむ小型美容器といっていい。
業界初!クラス最強、出力最大、クラス最小とのキャッチで、市場に本格参戦する準備を整えているが、最大の特長はフェイシャルケアとヘアケアをこの一台で行えること。さらに多くの美顔器が美容成分を導入するだけの機能しか装備していないが、「Dr.VI‐Anode」は導入前、スキンクリーナーで皮膚、頭皮の毛穴の奥の汚れ、角質を取り除き、その上で美容成分の導入効率を高めることが可能だ。
スキンクリーナーそして導入には、それぞれ装置の両端にあるブレードと4点素子が威力を発揮する。
「緻密に計算されたこの二つのヘッドがポイント」と開発元が話すように、凹凸を大き目にしたブレードで男女の長髪、短髪どちらの頭皮にも、またフェイシャルにも対応できるよう工夫された。またもう片側に取り付けられた導入のための4点素子は、ウルトラパルス(エレクトロポレーション+RF+EMS)が肌表面に対して密着して導入できるよう阻止の配列に独自の設計を施した。
ウルトラパルスについてはこの連載でたびたび報じてきたので、改めて解説するには及ばない。
あえて簡単に触れると、エレクトロポレーション(電子穿孔法)によって高分子成分を導入させ、RF照射により皮下にジュール熱を発生することで、皮膚組織の新陳代謝や血流、リンパの流れを促進していく。
さらにEMSの微弱電流を与えることで筋肉の収縮運動を活発化させる。表情筋をほぐしたり、むくみやたるみさえ改善してしまう。
EMSはフェイシャルトリメートメントに有用であるばかりか、頭皮への効果も期待できるという。側頭筋、前頭筋、後頭筋を刺激することで神経系に好影響を与える。
導入の前に欠かせないのがスキンクリーナーの役割だ。「Dr.VI‐Anode」には超音波周波数30kHzを使用する。一秒間30,000回もの振動で毛穴の汚れを取り除きミスト化して吹き飛ばしていく。
「トリートメントの手順としてはスキンクリーナーの後に青色LEDを照射して除菌と鎮静をしてもらうのが好ましい」という。
搭載されるLEDには、スキンクリーナー後の415nm青色LEDに加え、
ウルトラパルスの後に使う620nm赤色LEDも標準装備されている。この波長はハリ・ツヤのある弾力肌をつくるといわえ、皮膚組織の活性やコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促すことでも知られている。小じわ、リフトアップには充分に有用だ。
バイブレーション機能もこの装置にはついている。
振動は長短の振動を適用に応じて使い分けられるのがうれしい。ウルトラパルスと同時に使用することで、美容成分をより皮膚の奥まで浸透させることができるという。
開発・総発売元のヴィジーンでは5月から本格的に販売を開始するが、理美容、エステサロンに加えメディカルエステを併設する美容クリニックや歯科医院に販路を広げていく。
いまやサロンあるいはクリニックでさえ、望むのはコストパフォーマンス性に優れた美容器で、   まして顔・頭皮両用タイブの小型マシンは願ってもない施術ツールといえる。
そしてこの新機種の参戦によって、市場は美顔器の『iPhone』現象がさらに巻き起こることも間違いない。

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