美容整形の造形美? 彫刻のような「Spring Thread」
シリコン・ポリエステル併用で高い柔軟性、伸縮性あり。
専用ニードルでカーブ軌跡描く埋入も、ほうれい線も改善、ネック・バスト・ヒップにも適用可能
スレッドリフティングにおいては、
『いかに持続効果を高めるか?』
『持続力を高めるために、皮膚の戻りをいかに最小限に食い止めるか?』
この2点が、開発の歴史といっていい。
糸によるフェイスリフトはロシアでの開発に始まり、コントア、アプトス、ゴールデン、シルエット、ハッピー、ミラクル、Vリフトなどさまざまな工夫を凝らした糸構造や術式を生み、普及していった。
・・・しかしそれぞれに一長一短があることは美容整形の世界では知らない医師はいない。
こうしたなか、フランスで開発された「Spring Thread」に日本のドクターの注目が集まっている。
理由としては、独自の糸の構造、痛みを最小限に抑えた固定法、けん引力、短いダウンタイム、戻りの少ない持続力そして何より術後はもちろん術中でも、埋入した糸の張りの調整が自在にできることが術者にとって最大の魅力のようだ。
「Spring Thread」は、シリコンとポリエステルの併用しているため、柔軟性と伸縮性を併せ持つ。生体力学専門の医学博士であるJean FRISMANDが開発した全く新しいリフティング用のスレッドだ。同博士は自ら外科領域の医療用具の設計、製造会社をフランスリールに25年前設立して、30件をこえる特許製品を生んできた経緯をもつ。
顔面を構成する組織、皮膚、脂肪、筋肉は大変複雑で、これらの組織では力学的な挙動では線形ではない弾粘性と呼ばれる動きを常にする。つまり、こうした動きに対して通常のポリプロピレンのモノフィラメント縫合糸ではついていけいないことが多い。
「Spring Thread」の材質は中心がポリエステル、外側がシリコンという構成のため、弾力性と柔軟性をもつシリコンマトリックスと、抵抗力を与えながら弾力性をコントロールできるポリエステルヘリックスコアからできている。
またこの糸には中心部からそれぞれ放射状にシリコンのCogをつけられ、傷痕を残すことなく引き上げ効果をだすという。
こうしたことが、術後・術中ともに、埋入した糸の張りの調整が自在にできることになる。下端部位が下になればなるほど、口の「可動域」にあたるため、他のスレッドではけん引後の戻りや引き攣れを起こすものが少なくない。
またマリオネットやほうれい線の修正にも、スレッドが自在に埋入でき伸縮特性をもつために、適用できるといえる。
適用範囲はフェイスリフ以外にも首、バスト、ヒップアップなど幅広い。
「Spring Thread」には、糸の両端に専用の埋入するためのニードルがついており、固定点からそれぞれ逆方向へニードルを埋入していく。ストレートな埋入だけでなく、ニードルを自在に曲げてカーブの軌跡をつくりながらの施術もできる。
豊富な症例実績をもつ六本木境クリニック・境医師は「ネックラインの修正やアイブローにもこのSpring Threadを使っています」という。まさに、美容整形の造形美をつくるうえで、粘土彫刻のような芸術品を生み出していくかのようなスレッドリフト術ともいえよう。
気になる安全性についてもCEマークの認可をとっており問題はない。また供給開始から1万本以上が施術に使用され、有害事象や拒絶反応は一切報告されていない。
JAAS日本アンチエイジング外科学会主催によるライブ講習会も決定しており、「Spring Thread」の術式が伝授される。