美容アンチエイジング業界コラム

エステ術なのに 美容医療の施術効果に負けず劣らない Beauty World編

バカにするなかれ!

医師との提携ブランドが
全盛の時代に

超軽量330gの痩身マシン「Dr.ibis」
痩身、肌の若返りの4つの機能を装備で、術者の負担も軽く

エステサロンがクリニックと提携して、美容医療とエステの患者(顧客)の共有をはかったり、さらには美容クリニックやデンタルクリニックがエステ部門の併設に動くケースが少なくない。「もはや美容医療とエステが敵対する構図は成り立たない。マーケット全体の委縮を招くことは明らかだ。だからこそエステと医療は共存繁栄するためにお互いの理解と協力が不可欠である」(JAAS理事・山本医師)。誰もが気づいていながらなかなか、そうした方向に向かわないのはなぜだろう?お互いが施術や知識を知らず、交流が疎遠になってしまっていることが一つの要因なのではないだろうか。場合によってはエステ側は「エステの施術ですべて顧客の満足度を満たした」として、美容医療の良さを伝えない。また美容医療側は「エステで行う施術は効かない、過度な施術は危険である」としてエステサロンをバカにする。この疑心暗鬼ともいうべき負の連鎖が、お互いの提携を阻む。エステに来る顧客に美容医療の良さを伝え、クリニックに紹介すれば顧客から喜ばれるはずだ。その顧客は必ず「エステでしか味わえない、癒せない施術」に帰ってくる。また美容医療の施術のあとに行うアフタートリートメント・ボディメンテナンスはクリニックではやれないか、あるいは不得手であるはずだ。だからこそ患者をエステに紹介してやる。この良好な循環がこれからは必要となる。
5月に開催された国内最大のエステティック展示会ビューティーワールド2013(東京ビックサイト)で話題を集めた美容機器を、前号に続きフォーカスしてみたい。そのキーワードは美容クリニックとの提携ブランドだ。


小型化、機能集約化を進めるエステ業務機器の『iPhone』化現象を象徴するような美顔器が、また市場にデビューした。
手のひらサイズの超軽量ハンディスリミング機器「Dr.Ibis」(リュクスジャパン製)である。搭載される痩身機能は中・高周波(RF)、マイクロEMS、ソフトLD、赤色LEDの4つのボディトリートメントシステムで、一つの施術部位に対してわずか10分のトリートメントで効果が実感できるという。
RFの痩身理論はあえて述べるまでもない。美容医療機器にもリフティング、タイトニングそして痩身を目的とした応用マシンは多い。RFは身体の中から熱を発生させ血液、リンパの流れを促進していく。基礎代謝をアップさせることから余分な脂肪を分解、燃焼させるため痩身への効果は高い。
EMSについても本稿で多くの紙面をさいてきたので詳しい説明は省く。Electrical Muscle Stimulationの略で筋肉に電極をあてて電気信号を送ることで、体内の循環が高まり血流や老廃物の排出を促す。
3つ目の搭載機能であるソフトLDについては耳慣れない読者が多いかもしれない。LDライトの原理を応用して脂肪細胞の膜に低出力の光を照射することで、脂肪細胞間の隙間を空けて細胞同士を遊離させていく。さらに遊離した細胞が変形を起こして、細胞内の脂肪由来の成分を排出させることで、脂肪細胞のサイズを小さくさせる。

波長620nmの深達度をもつ赤色LEDがエラスチン生成によりコラーゲン組織の増加を促すことは知られている。痩身と共に肌のハリやボディの若返りをしていく。
330gと軽量の「Dr.Ibis」であるため、サロン内あるいはクリニック内でどこでも持ち運びができ、施術スペースさえあれば、すぐにでもトリートメントが始められる。
大型の痩身マシンで負担がかかるハンドピースを使ってきた術者の労力を考えれば、この痩身マシンはエステティシャンにかかる労務負担を軽減できるはずだ。
何よりも、腹部のみならず二の腕、背中、ヒップ、太もも、ふくらはぎ、さらには理想のくびれづくりなど、トリートメントの部位は幅広い。ハンディタイプだからこそ、縦横無尽に施術の幅を広められるメリットといえよう。
いまやサロンあるいはクリニックでさえ、望むのはコストパフォーマンス性に優れた美容器で、まして需要が確実に見込める痩身での小型マシンは願ってもない施術ツールといえる。

◎本稿の機器、資材に関心の読者はJHM健康医療ジャーナル編集部あてにお問い合わせください。

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