最新治療レポート

需給ギャップがもたらす日本の鼻形成市場

鼻形成の需要
日韓の差は民族の違いから!?

需給ギャップがもたらす日本の鼻形成市場

話題の池田式「切らない鼻翼縮小術」で、広く供給体制つくりマーケット活性へ

プチ埋没の術式で課題の
「後戻り」をクリア
決め手はオリジナルの『エンジェスレッド』の応用

この術式を完成した肝は、その糸にあった。そう、池田医師が長年の臨床研究の末に開発した後戻りの少ない糸『エンジェスレッド』が、この「切らない鼻翼縮小術」を生み出した主役といえる。
 そもそも事の発端は、池田医師が形成外科専門医として得意とする先天性眼瞼下垂手術のために、縫合用のナイロン糸を使うも、修正後再び戻りを起こしてしまうという苦い経験を味わってきた。そうしたなか、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)縫合糸を使うことで、後戻りを最小限に抑えることに成功したという。
 この知見をもとに、後に自らのオリジナル縫合糸『エンジェスレッド』開発へと進む。
 いまでは東京皮膚科・形成外科の看板メニューのひとつとして、エンジェスレッドを用いた先天性眼瞼下垂手術が
患者に評判を呼ぶ。
 一方でこの糸を小鼻縮小に転用することを考え、切らずに鼻翼を引き締め、ANSを盛り上げることができることがわかった。
いわゆるプチ鼻形成である。プチ鼻整形は2年前に韓国から上陸したHANAKO術に象徴されるように、その多くが糸による形成術だが、実はすでに10年以上前に「鼻の埋没法」と呼ばれる術式が日本でも流行っていたことをご存じの読者もいるだろう。
 糸を皮下に通過させることによって左右の鼻翼間の距離を縮めるといういたってシンプルなものだ。しかしこの施術、後戻りが強く一時的な効果しか得られないため、やがて廃れてしまう。
 逆説的にいえば、効果がより永続的なものであれば、その需要(もしくは供給)は計り知れないことになる。
 そして10数年の時を経て、池田医師が世に発表することになったのが、この「切らない鼻翼縮小術」だ。

(本文抜粋、全文はJHM116号に掲載中。JAAS会員には毎号JHMをお送りしています)
 

↑ページの先頭へ戻る