Doctor’s LABOトピックス

ベールに包まれていたEYE DESIGN治療 明らかに

日本美容外科学会誌に初の論文投稿(久保医師)

12月、待望の手術マニュアル発刊へ

 9月、注目を浴びるであろう一つの臨床報告が、日本美容外科学会(JSAS)誌に掲載された。EYE DESIGN療法、あるいは開眼療法との別名をもつ、銀座CUVO・久保 隆之医師の学術論文「経結膜的下眼瞼形成術の治療成績」だ。
 久保医師は一般整形外科研修医から一転、十仁美容外科に門を叩き、長年の研さんの末、独自の眼瞼美容形成術を生み出し、後に銀座CUVOを独立開業して現在に至るまでおよそ9000症例のEYE DESIGN療法を積み上げてきた。今回明らかにされた臨床論文は、その集大成ともいっていい。
 掲載された報告は、2007年4月1日から翌08年の3月31日(銀座CUVOにて)までの1年間に1044名(女性936名、男性108名/平均年齢41.2歳)の経結膜的下眼瞼形成術を実施した症例に基づいている。そして再診患者200名の主観的な満足度も調べており、「満足、概ね良好」とする患者満足度は実に全体の97%を示すという驚異的な割合をみた。

 論文では、久保医師が初めて明らかにした経結膜的下眼瞼形成術の施術方法、詳細な結果、症例写真そして考察が論じられているが、
最後にこの治療についての優位性を結論づけている。
 下眼瞼の余剰下眼瞼脂肪は、それを除去する脱脂治療が主体であるが、クマは目の下の色素を強調する下眼瞼皮膚の下垂を引き起こす解剖学的構造の不具合が原因であるとして、この治療では脱脂のみならず、下眼瞼皮膚を挙上させるための下眼瞼構造の改変が必要であるとした。
 つまり、クマのみならず中高年層に多くみられる加齢に伴う症状の強い目の下のたるみでさえ、皮膚切開を用いた従来の形成術をしなくても、経結膜的下眼瞼形成術で、充分に良好な結果が得られ、患者の満足度も高い。
 さらに、久保医師は、「本施術で、上眼瞼の凹みや眼瞼下垂の症状も改善される」という報告もする。
 下眼瞼構造の改変で、上眼瞼の修正が引き起こされるという、この〝逆転の発想〝ともいえる開目療法こそ、EYE DESIGNのコンセプトなのだろう。
 論文ではまた、経結膜的下眼瞼形成術に伴う合併症についても検証しているが、凹みやしわの発生を認めたとしているが、その症状は一過性であり治療3か月以内に自然治癒している(論文ダイジェストは今号12面に掲載される)。
 一方、EYE DESIGNをはじめ、上下眼瞼形成、眼窩周囲の手術マニュアルをまとめた、「Dr 久保のマルチプル眼瞼形成術」が、年末12月にJAASアカデミー出版から発刊される運びとなった。
 本邦初!のアイデザイン療法の完全テキストとなることはいうまでもない。第1章から7章までAnatomy、Operative Techniques、Clinical casesはもちろん、診療ノウハウ、術前・後の注意点、インフォームドコンセント、写真の撮り方、スタッフ教育そしてふんだんに使用する画像、イラストによるオペテクニックの解説など、初心者にも充分学べる内容となることは間違いない。
 特筆されるのは、従来の「オペ技能を重視」した手術マニュアルではなく、「デザイン重視」にオペ技能を加えたスキルと症例を、写真によってポイントと解説をしていることだ。『美容外科にとって整容的なアプローチが極めて重要』とする久保医師の治療哲学が、この章に限らず随所にちりばめられることになる。

●本手術マニュアルは9月より、先行予約注文(特別価格18000円税別)を受け付けている。お申込は、差込チラシまたは、JAAS公式サイトから。

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