Doctor’s LABOトピックス

オイスターで糖尿病の 不眠・うつ・疲労の改善を確認

食生活などの生活習慣が関係して発症する病の総称を「生活習慣病」といい、その代表的なものに「糖尿病」がある。「糖尿病」の症状改善に良いと話題のサプリメントがワタナベ活性型オイスター((株)渡辺オイスター研究所製 以下、「オイスター」)である。今回は、糖尿病の患者に対する様々な症状改善をテーマにオイスターの臨床データを紹介したい。

不眠の改善が糖尿病の改善に!

わが国の糖尿病患者は、この50年間で50倍にも増え、糖尿病予備軍を含めると日本人の約6人に1人が糖尿の疑いがあると言われている 糖尿の症状には、「疲れやすい」、「不眠」などがあり、その症状をテーマに臨床データを蓄積しているのが㈱渡辺オイスター研究所(渡辺代表、医学博士)だ。今回は、糖尿病患者に対する症状をテーマに臨床データを紹介していこう。 健常者の約20%の人が不眠に悩んでいると言われているが、糖尿病患者の方の約40%が睡眠障害であることがわかっている。 眠れない事がストレスとなり血糖上昇のホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌される。それが、高血糖を招き糖尿病を悪化させる原因の1つとなる。

糖尿病患者でオイスターの 睡眠改善作用が確認

そこでヘモグロビンA1Cが高めで、不眠を有する境界型糖尿病患者の方に対するオイスターの効果の検討試験を行った。 それがピッツバーグ質問睡眠票のデータだ。(図1) ピッツバーグにおいて、グローバルスコアは、オイスター摂取前7.38±2.06から、4週で5.56±2.45、8週で4.56±1.63と有意に低下している。 つまり、糖尿病で不眠を有する方がオイスターを摂取するとトータル的な不眠が改善することが確認された

オイスター摂取によるストレス軽減作用、亜鉛補充効果を確認

ミネラルの亜鉛が不足すると、ストレスに弱くなり、不眠・糖尿病を誘引するホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されやすくなる。 このストレスに弱くなっている時に亜鉛を補給すると、コルチゾールの過剰分泌を防ぎ、ストレスに強くなる事が報告された。  ところが現代人は、1日の亜鉛所要量が男性で12mg、女性で9mgに対し、摂取量は、男性で8.7mg、女性で7.0mgしか摂取しておらず、不足傾向にある。 この様な傾向から現代人のミネラル不足が心配されるが、糖尿病患者の方ではさらに深刻である。 糖尿病患者では、血糖値が高いほど、糖と共に亜鉛などの必須ミネラルが尿中に排泄される。 それに加え、糖尿病患者は食事療法の際にカロリー制限をし、ミネラルやビタミンの摂取が減少する傾向が強い。 その様な方にオイスターを摂取する事により、亜鉛が充足することも確認されている。  試験では、摂取前77.6±15.1mg/dlであった血清中亜鉛濃度が4週で90.3±12.2mg/dl、8週で93.5±11.5mg/dlと有意に上昇し、オイスターの亜鉛補充効果が認められた。(図2)  そこで感情の状態を測定するPOMS試験も行われている。その中で抑うつ症状が摂取前68.1±5.8であったT得点が1週目から有意差が認められ、4週で健常域である51.9±6.6に減少することが確認され、オイスターがストレスを軽減し、ついで抑うつ状態も改善することが認められた。(図3)

過剰な活性酸素が糖尿病の合併症を招く

糖尿病で血糖値が高いと、活性酸素が発生しすい状態になっている。活性酸素による血管の細胞障害は、糖尿病の病腎症、網膜症、神経症を引き起こす大きな要因となっており、過剰な活性酸素は、重要な免疫細胞の低下や、疲労の原因にも関与していることがわかっている。

糖尿病患者における活性酸素消去能を確認

ここで「2型糖尿病患者におけるオイスターの抗酸化作用」を紹介しよう。 試験は、二重盲検並行群間比較試験とし、男女比がほぼ等しくなるようにオイスター群15名、プラセボ群15名とした。摂取方法は、12粒/日を8週間連続摂取とし、摂取前、4、8週後にDNAの酸化損傷マーカーである8‐OHdGの有意な低下が観察された。(図4)これによりオイスターの細胞内での活性酸素消去能が示された。

糖尿病患者における疲労改善作用を確認

また、活性酸素を処理した結果、糖尿病患者の疲労が軽減している事が確認されている。 試験は、POMS試験を用いて行い、疲労が摂取前56.8±9.1に対し、摂取後1週から有意差が認められ、4週で52.8±7.9、8週で49.9±8.3と減少することが認められた。(図5) このことは、オイスターの摂取により、疲労の原因である活性酸素が消去され、疲労が減少した事を示している。

食後高血糖が大血管障害を引き起こす!

空腹時血糖のコントロールは、網膜症や腎症などの細小血管障害の予防に繋がる。  しかしそれだけでは、心筋梗塞などの大血管障害を予防する事はできない。 心筋梗塞の発症率は、食後血糖のコントロールが不良な群では20.9%であるが、コントロールの良好な群では12.0%であり、食後血糖値の良好な群は、不良な群の心筋梗塞の相対的リスクを42.6%も減少させた。 つまり、食後血糖値をコントロールすることが、大血管障害のリスクの減少に繋がる。

食後高血糖低下作用をオイスターで確認

そこで行った試験が、「2型糖尿病患者におけるオイスターの食後血糖に対する影響」である。 試験は、食後血糖が140mg/dl以上の、食事療法、運動療法を行っていない軽度糖尿病患者に、オイスター12粒/日を用い、16週間の経過を観察。糖負荷試験による食後血糖(120分後)を測定した。 食後血糖の変化は、オイスター摂取前173.12±18.15mg/dlであった、食後血糖が8週で140.80±15.80mg/dl(P透析患者でオイスターのNK細胞活性賦活作用を確認 糖尿病腎症が悪化した透析患者は、過剰な活性酸素により、酸化ストレスの亢進した状態にあり、NK細胞活性が低下している。 そこで抗酸化作用のあるオイスターを透析患者に投与することでNK細胞活性賦活作用を確認した試験がある。それが「透析患者のNK細胞活性に対するカキ肉エキス含有食品の効果」である。この試験は、すでに日本透析学会に報告されている。 試験は、維持透析患者21例にオイスター12粒/日を12週間投与した。 投与前42±12%であったが、投与後12週で50±13%と有意に上昇を示した。(図7) つまり、オイスター投与によるNK細胞活性賦活作用が確認され、免疫能の向上をもたらし、透析患者のQOL改善に繋がったと考えられる。 「特別にオイスターを過大評価するのではなく、当たり前の栄養補給をしてもらいたい。日々の食生活のひずみや、糖尿病の食事療法のひずみをオイスターで補ってあげれば、糖尿病の予防に役立ち、多くの糖尿病患者が守られます。」と渡辺代表は話す。 「生活習慣病」の改善にオイスターが一躍を担えるのではないだろうか。

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