美容アンチエイジング業界コラム

肥満大国生まれの画期的脂肪溶解マシン 「liposonix」Ⅱ

投資に見合う収支見込め、何より治療効果が高い
日本初!導入神戸アカデミアクリニックでは症例多数

以前紹介した「liposonix」に対してユーザーからの問い合わせが相次いだ。
これは、脂肪溶解マシンの皮下脂肪細胞(SAT)を半永久的に溶解する「低侵襲の高密度焦点式超音波」システム(通称HIFU)と呼ばれるマシンだ。
美容医療の世界で最も注目されているといっていい。

米国SOLTA MEDICAL社が今年、開発、販売をした痩身機器で欧米ではいち早く導入が始まった。「最も進化したメディカルマシン」の代名詞までつけられるほどで、これからのメディカルマシンのけん引役になる可能性をもつ。
アメリカではすでに、200台に迫る導入実績をあげ、今や欧米を凌ぐ勢いをみせるアジアの美容医療マーケットでも、この「liposonix」への評価は高い。

すでにアジアでは40台の導入台数を数え、そのうち日本でも半年あまりで7台が美容クリニックに採用されている。同社の日本支社であるSOLTA MEDICAL JAPANでは「これから導入を検討するクリニックは少なくありません」と手応えに自信をみせる。

なぜなら、この「liposonix」では、メディカル分野として確かなメカニズムと治療効果を生むからに他ならない。言い換えれば、肥満人口が多い欧米ほどではないものの、脂肪除去を望む患者の潜在需要が日本でも確実にある反面、高い施術効果をもつマシンが今までなかったともいえる。

今回は、「liposonix」を日本で初めて導入し、確実な治療成果をあげる神戸アカデミアクリニックをケーススタディとして取り上げながら、投資対収益などその経済的なコストパフォーマンスについても述べてみたい。

導入後のパフォーマンスは驚くべき結果

アメリカではクリニックが「liposonix」を導入後、平均して1時間3000ドルの治療費を得て稼働させているが、高い痩身需要が背景にあることも手伝って、投資への減価償却は驚くほど短い。

一方日本では年々、美容医療機器のコストが安くなる傾向にあるが、そのブランディング力と何よりも痩身効果に確実性がある。
「liposonix」にとって、装置の価格的な比較は問題にならない(と言っても驚くほどの装置価格ではないことはお断りしておく)。

「できるだけ切らない」
「痛みがなく効果の高い治療」
「短いダウンタイム」
美容医療ユーザーにとって、目的である「痩身」の治療効果が高ければ、多少治療費が高くても、その満足度は限りなくあがるはずで、その後のリピータにもなることはいうまでもない。

中でも日本で最初に「liposonix」を導入した西記念・神戸アカデミアクリニックでは、アジアで最多の症例数を数えている。

「施術を受ける患者さんは幅広い。主に40代の女性の方が多いのですが、現在2~3か月経過したところで1~5cmのサイズダウンが認められています」(小西 和人院長)

同クリニックは、神戸大・形成外科と連携する美容外科・形成専門の美容クリニックである。また、同大の教育関連施設にも指定されるなど、全国でも極めてめずらしい。下垂形成などの眼瞼形成はじめ、鼻、フェイスリフト、ボディと美容形成に関わる治療術はほぼオールラウンドに行うなか、脂肪吸引は年間400症例の実績ももつ。

小西院長自身、神戸大の形成外科で培ってきた高いスキルと経験で、侵襲性の高いオペや吸引術は得意とするところだが「脂肪はとりたい、サイズダウンしたいという患者さんでも、吸引には抵抗感があるという方も少なくありません」ということから、昨年、日本で最初の「liposonix」を導入したという。

1回1時間の治療でワンサイズダウン!のキャッチどおり、「liposonix」によって脂肪の溶解、サイズダウンが認められている。
「多くの痩身機が一度の施術では効果が少なく、多くの時間とお金を費やすことになっていましたが、liposonixはそうした常識を覆す痩身機だと実感しています」と小西院長は話す。

院長が積み上げてきた「liposonix」による痩身の臨床効果は、10月に開催される日本美容外科学会(JSAPS)で報告される。
(次回は、さらに詳しい症例報告と共に同クリニックの紹介を改めてしてみたい)

liposonixについて

SOLTA MEDICAL社が「liposonix」開発の背景にはアメリカでの肥満率の上昇があったことは言うまでもない(参考となる統計数値は前回掲載)。
一方、痩身分野での美容医療機で最近話題を集めてきたものに超音波を応用した装置、そして冷却機能を転用した機器がある。「ウルトラアクセント」や「ゼルティック」など、導入したか、していなくても一度は耳にした美容ドクターは少なくないはずだ。冷却によって脂肪細胞を破壊させる機器は、その操作性や施術者、患者ともに腹部の皮膚をかなりの力で持ち上げるなど、労力と時間を要する反面、複数回の受診をしなければ際立った効果を望めない。また超音波の熱伝動は、皮下脂肪組織にまで到達できるが、縦波、横波などの超音波による熱が分散してしまい、効果的なターゲットポイントにフォーカスできないという声も少なくない。

しかし「liposonix」の最大の特長は、体表から深部へと超音波が到達する際、「皮下脂肪組織の中心部」に焦点化されることである。
もちろん照射時には体表には熱が加わらないため火傷などのトラブルを起こすことはない。照射は、ピエゾ電気変換器といわれるところで超音波の音響波を発生させ、1.3cmの深度に焦点ゾーンをあわせていく。脂肪を溶解する強力なパワーがその個所に集中するため、治療効果は限りなく高い。

さらにトランスデューサーと言われる人工カメラによって、照射面の操作は、自動的に選択しながら、超音波1ショット毎に24のラインの熱伝動の軌跡が描かれていく。
 

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