美容アンチエイジング業界コラム

JHM論説 提言 ㈱ヘルスビジネスマガジン社 代表取締役会長 木村 忠明氏

アメリカで注目される「スロー・メディスン」とDPC

医師と患者のwin-winの関係こそ、これからの医療の姿

スローメディスン、ファストメディスン

この学会の基調講演のトップに登場したカルフォルニア大学サンフランシスコ校医学部の臨床の準教授のビクトリア・スイート博士は「スロー・メディスン・ファスト・メディスン」という興味深いテーマで講演した。
類似した言葉には「スローフード」という言葉があるが、「スローメディスン」はこれを医療の世界に持ち込んだ独特の概念だ。博士は既存の緊急な医療を「ファストメディスン」と呼び、これとは対照的な医療を「スローメディスン」と定義している。
博士によると現代医療は「ファストメディスン」であり、必ずしも患者に役立つ医療となっていないという。「ファストメディスン」と栄養や運動などの「スローメディスン」の両者を組み合わせた医療が現代医学に必要として、博士も自ら統合医療の視点から新しい医療のあり方を実践する。
「緊急の治療を要する場合は外科などのファストメディンが必要だ。しかし回復するためには栄養などが重要な要素を占めることになる。これが私のスローメディスンです」と話す。
この成果の一つとして、薬の使用を減らすことに成功している。博士の患者は平均15種類から20種類の薬を使っているが、これを5種類までに減らすことが出来ているという。さらにがん患者の延命率を大きく改善している。このデータはいずれ学会発表するようだ。
(JHM117号文中抜粋、全文はJAASアカデミー塾生専用ページに掲載中です)

↑ページの先頭へ戻る