最新治療レポート

インターフェロン発見者がサプリ開発

小島 保彦 博士が20数年研究の末、
インターフェロン誘発物質見つける

科学と漢方生薬の融合による
画期的なベースサプリ「インターナチュラル」

体内に存在する安全なインターフェロン産生を誘発し
免疫力アップ、抗酸化、アンチエイジングを促進

「インターフェロン」というと、C型肝炎やがんの治療薬をイメージする人が多いのではないだろうか。だが実は、この肝炎・がん治療で使われる薬は正しくは「インターフェロン製剤」であり、インターフェロンとは、もともと細胞にある防御機能を持つ体内物質を指す。体内のインターフェロンは通常微量しか存在しないが、病気になると身体を守るために増殖しウイルスを攻撃したり、初期の免疫機能のスイッチを入れる働きをする。だが残念なことに年齢と共にインターフェロンは次第に減少していく特長がある。そんな中、インターフェロン・インデューサーとして、マクロファージを刺激し体内でのインターフェロン産生を誘発することができる画期的なサプリメントが開発された。「インターナチュラル」だ。製法では科学的手法によって漢方生薬を最も効果的な形で抽出している。そして開発者は、あのインターフェロンを世界初で発見した本人、小島保彦博士である。20年の調査研究の末に開発、発売された「インターナチュラル」とその背景について迫る。

インターフェロンとは

先述のとおりインターフェロンはもともと体内物質のことを指す。もともと天然痘ワクチンの研究を行っている中で偶然に発見された。1950年代はまだまだ天然痘が流行しており、当時は牛痘ウイルスを皮膚に移植する方法で予防接種を行っていたが、副作用も多く傷も残るため不活化ワクチンの開発・研究を行っていた。
当時最先端だった米国の超遠心器を使って実験を繰り返す中で、今まで捨てていた上澄み液からウイルスの増殖を抑制する因子、インターフェロンを発見したのだ。この研究はインターフェロンの発見だけではなく、生物学的製剤に応用されるサイトカイン研究にも貢献したため、医学界で幅広い分野から評価を得た。
インターフェロンはもともとウイルス抑制因子をして発見された。その後研究が進み、抗ウイルス作用だけではなく免疫調整作用、抗腫瘍作用についても実証され、その後C型肝炎治療薬として1980年に「インターフェロン製剤」が登場した。
だが、人工的な「インターフェロン製剤」には重大な副作用があった。C型肝炎の場合でいうと、有効率が30~50%と低く、それ以外にもうつや脱毛などの副作用を発症する可能性が大きかった。さらに価格も高かかったため一般化することはなかった。
そこで発見者の小島博士は、「人工的な薬ではなく、副作用のない安全なインターフェロンを人間が自身で作ることはできないか」という点に絞り、長年にわたり研究を重ねることになる。

開発秘話

1967年から北里研究所に職属した小島博士は、同大学の漢方の権威、大塚敬節博士と出会う。試行錯誤の中で研究を続ける中、体内のインターフェロンを増量させる物質が自然界にあることを見つけ、大塚博士の助言なども元にそれ以降は漢方生薬に絞って研究を行う。
とくに特許を取得している小島抽出法へのこだわりは大きい。生産地が把握できる70種以上の生薬をひとつひとつ調べてインターフェロン誘発物質を探し、その後、産地や抽出する際の水の温度、圧力、時間などを変えて最適な製法(小島抽出法)を考案し、ベストの形でのインターフェロン誘発物質を持つ漢方製薬の調合に成功させた。
結果、紫ウコン、カボチャの種、トウモロコシのめしべ、ハトムギ、桂皮から得られた「活性高分子多糖体」が最高活性を持つと判明する。この時、1954年のインターフェロン発見から20年以上を経て、安全なインターフェロン誘発物質の製品化に成功し、サプリメント「インターナチュラル」開発へと向かう。

インターフェロンは免疫細胞活性化、ウイルス・最細菌の撃退に作用

そもそもインターフェロンには、体内の細胞を強化しウイルスから身体を守る働きがある。
ワクチンはと違い、インターフェロンはあらゆるウイルス感染を抑えることができる。ウイルスと細菌の違いを改めて記載すると、ウイルスは1万分の一~10万分の一のサイズで細胞を持たずに核酸とそれを覆うタンパク質で成り立つ成分だ。
対して細胞は100分の一くらいのサイズで1つの細胞として増殖していくことができる。細胞を持つ細菌は、抗生物質で撃退することができる。だが細胞を持たないウイルスには、抗生物質は効かない。そして細胞を持たないウイルスは、宿主となる細胞に寄生し増殖を繰り返し、再度は宿主の細胞を突き破り他の細胞へと移り増殖を繰り返す。
体内におけるインターフェロン産生には、マクロファージの働きが大きく関係する。
マクロファージがウイルスや細菌を察知し獲得系免疫細胞に情報を伝達する際に作りだされる情報伝達物質のひとつが、インターフェロンなのだ。マクロファージなどの免疫細胞はウイルスやがん細胞を直接攻撃することができるのに対して、インターフェロンは免疫細胞を強化させ、間接的にウイルスなどから身を守ることができる。
つまりインターフェロンは免疫細胞を活性化させると同時に、様々なウイルスやがん細胞を撃退する。そうした作用を有するインターフェロンを誘発させるために、安全な物質として開発されたのがインターフェロン誘発物質であることは先述のとおりだ。

効果とエビデンス

インターフェロン自体には抗ウイルス作用、免疫調整作用、抗腫瘍作用がある。 
さらにマクロファージを活性化することで食作用・清掃作用が上がり、免疫機能の向上、体内デトックスにも効果を発揮するIgE抗体を作り出しにくくするためアレルギー等の抑制にも効果的だ。
そしてインターフェロン誘発物質は、すでに内科など多くのクリニックで導入されており、その一つであるラファエルクリニック(東京港区・新橋)の牧野 桂花院長によると、免疫の重要な要素であるマクロファージを活性化するインターフェロン誘発物質はウイルス性肝炎などの改善に役立つと話す。すでに効果や実績もでてきており、薬剤のような副作用の心配もないので院内でも好評だという。
ヒト試験により、インターフェロン誘発物質である「インターナチュラル」を飲むと6~8時間後にインターフェロンの血中濃度が通常の3倍程度にまで増え、ウイルス分解酵素も1.8倍程度にまで増えることが確認されている。また特定のウイルスだけではなく、帯状疱疹や口唇ヘルペスの改善など、あらゆる細菌、ウイルス、がんなどの異物にも効果を発揮することも明らかになっている。またC型肝炎患者が「インターナチュラル」を摂取することでAST,SLT値の改善やウイルス減少効果につながった事例も報告されている。

近年、美容に関連する様々なサプリメントや健康食品が出ているが、「自然免疫」に着目し人間本来の免疫力を向上させ、自らの細胞を活性化するベースサプリメントは、それほど多くない。真のアンチエイジングとは、自己の体内免疫力をあげ「老いない・さびない身体」を作ることを忘れてはならない。

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