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がんの代替療法の最新情報を発信し続ける

銀座東京クリニック

銀座東京クリニック院長 福田 一典先生

元国立がんセンターがん予防研究部を経て開院

「エビデンスと有効成分の含有量が正しければ
サプリメントも治療効果にきちんと繋がる」

使用方法を間違わないためには「継続した情報収集力」が必要

がん治療に、メラトニンやDHAEPA独自処方で併用
がん細胞の抗がん剤感受性を高める「ジインドリメタン」も取り扱う

東銀座にある銀座東京クリニックは、がんの漢方治療・代替治療の専門医院として日本全国から多数の患者が訪れている。院長の福田 一典医師は熊本大学医学部卒業後、複数の大学病院等に勤務、その後、米国バーモント大学医学部生化学教室に留学し、がんの分子生物学的研究を行なう。帰国後は大手製薬会社の漢方薬理研究に従事し、その後国立がん研究センター(旧:国立がんセンター研究所)のがん予防研究部 第一次予防研究室室長として、がん予防の研究と漢方薬を用いた治療の研究にあたる。その後大学助教授などを兼任しつつ、平成14年から銀座東京クリニック院長として、本格的にがんの漢方治療・代替医療を専門として行っている、名実ともにがんの代替医療における第一人者だ。現在は漢方薬だけではなく、サプリメントも積極的に活用し治療を行っている福田医師に、今回は治療における漢方薬・サプリメントの活用事例やその有用性、また代替医療導入における留意点等を伺った。

長きに渡って漢方治療に携わってきた福田院長は、クリニック開設後は漢方薬などの代替医療によるがん治療に特化したクリニック運営を行っている。現在は患者の99%以上ががん患者で、症状や要望にあわせた漢方薬やサプリメント、医薬品を提供している。
患者に提供する漢方薬は市販のものではなく、患者の症状にあわせ100種類以上の生薬の中から福田医師自らが十数種類を調合し処方するという大変手間のかかったものだ。初診では1時間以上じっくりと患者と話をし、それぞれの体質や症状を確認した上で漢方を処方するという、完全オーダーメイドの自費診療によるがん治療を行っている。
さらに同クリニックでは、開業当初から漢方薬とあわせてサプリメントも積極的に利用している。ただし、どんなサプリメントでもよいというわけでは無く、臨床試験等のエビデンスが豊富にある成分で、さらに有効量をきちんと含有しているサプリメントのみを扱っている。
例えば、日本では未承認のメラトニンを含んだサプリメントなどが代表だ。メラトニンはアメリカで不眠、時差ボケ改善として利用されているサプリメントだが、実は抗がん剤治療や放射線治療の副作用を軽減し、生存率を高める効果があると多くの論文にて報告されている。有効性が報告されている論文では一日10~40㎎のメラトニンが使用されており、一例をあげると1996年~2007年に行われた総患者数2446人におけるメタ解析では、抗がん剤治療において、メラトニンが神経障害、骨髄抑制、体力低下、悪液質、下痢といった副作用を軽減したなどの報告が出ている。
ただし気を付けなければいけないのは、がん患者であればメラトニンは誰にでも効果があるかというと、そうではない点だ。
使い方を誤ると、がんを進行させてしまうこともあると福田医師は話す。メラトニンは免疫細胞を活性化する働きがあるため、悪性リンパ腫、リンパ性白血病などの免疫細胞の腫瘍や慢性関節リウマチといった自己免疫疾患の場合は、リンパ球を活性化する可能性が高いため使用を避けねばならない。同様にアガリスク等のキノコ成分やβグルカンといった成分も免疫細胞を活性化するため注意が必要だ。
同様に、ホルモン療法を行っている乳がん患者へ対しては、エストロゲン作用を強調する高麗人参やイソフラボンといった女性ホルモン様成分の摂取は適さない。更年期症状を改善するため40代以降で服用している女性も多くいるが、一人ひとりのがんの種類はもちろん、患者の症状にあわせた代替医療を行うことが最も重要だという。
同院ではメラトニンサプリメントの他、DHA/EPAサプリメントもがん治療に多く活用している。DHA/EPAは魚油に多く含まれているオメガ3系多価不飽和脂肪酸で、コレステロールや中性脂肪の低下、血圧抑制といった作用が有名だが、がん治療においては、大腸がん・乳がん・前立腺がんなどの欧米型のがんになりにくいという疫学研究の結果が出ている。
すでに国内でも多くの会社で取扱っているものだが、福田医師は配合量にこだわり、臨床試験によって有効性が報告されている一日1?3gの量を摂取できるようにと、直接製造メーカーと交渉を行い、OEMでオリジナルのサプリメントを開発した。さらに中間業者を通さずに製造したため価格は市販のものよりも手頃で、高濃度の良質なサプリを低価格で購入できるとしてリピートする患者が多いという。
その他の取扱サプリメントとしては、アメリカで発売されている発酵小麦胚芽エキスを主成分とした「AveULTRA(アベウルトラ)」や、乳がんや前立腺がんなどの増殖を抑制してアポトーシス誘導効果や免疫増強作用、がん細胞の抗がん剤感受性を高める作用のある「ジインドリメタン」、がん細胞の増殖を抑制し分化を誘導する作用を持つと有用性に注目が集まっている「ビタミンD」といったサプリメントを取り扱っている。
ちまたでは「がんに効く」といって様々なサプリメントや健康食品が宣伝されているが、実はがんの種類や症状によっては逆の効果となるケースもある。販売側が専門的な医学的知識を持たない状態で消費者に宣伝することに対して、福田医師は不安を感じていると話す。
そのような現状を踏まえた上で、サプリメントを治療に有効に使用する際の条件として福田医師は、「豊富なエビデンスがある」「効果につながる分量を含有している」こと、そしてさらに医師自身が、「その治療や成分について日々情報を収集し正しい知識をもって活用すること」が重要だという。

がん治療の代替医療の第一人者である福田医師だが、今でも日々新しい論文や資料に目を通し続けており、新しく得た知識や情報はブログに掲載しているという。このようにブログとして情報発信することで、自身の知識としてより鮮明にインプットされ、また定期的に情報をアップデートすることによって患者からの信頼にも繋がるという。
出版等も手掛けており多忙を極めながらも、専門医として日々知識を習得し、正しい情報発信し続けている福田医師からは、医師としての在り方を改めて考えさせる機会となった。

【ドクタープロフィール】

銀座東京クリニック院長 福田 一典

熊本大学医学部卒業。熊本大学医学部第一外科、鹿児島県出水市立病院外科勤務を経て、昭和56年から平成4年まで久留米大学医学部第一病理学教室助手。その間、北海道大学医学部第一生化学教室(昭和59年~60年)と米国 バーモント(Vermont)大学医学部生化学教室(昭和63年~平成3年)に 留学しがんの分子生物学的研究を行なう。その後、株式会社ツムラ、国立がんセンター研究所、岐阜大学などでがんの臨床や研究に従事。2002年に銀座東京クリニックを開設し、がんの漢方治療と補完・代替医療を実践している。

クリニック情報

銀座東京クリニック東京・銀座
住所
東京都中央区銀座5-14-9 
アクセス
東銀座駅徒歩2分
銀座駅徒歩5分
電話番号
03-5550-3552
診療時間
9:00~12:00 13:00~17:00 ※予約紹介制
定休日
水曜日土日祝
URL
http://www.1ginzaclinic.com/

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