Doctor’s LABOトピックス

主観的・客観的評価を用い、不眠・うつ症状への効果を確認

ストレス過多な現代人は、過剰な活性酸素が発生しやすい。過剰な活性酸素は、不眠やうつ状態を招く原因の一つとなっている。不眠やうつ状態が健常な方よりも発生しやすい方が糖尿病患者だ。過剰な活性酸素を減少させ、不眠やうつ状態などの症状を軽減すると注目されているのが「ワタナベ活性型オイスター」(渡辺オイスター研究所製、渡辺代表 医学博士)だ。今回は、ワタナベ活性型オイスターの不眠やうつ状態への有用性を確認していこう。

現代人は、職場での悩みや長時間勤務、病気、ケガなど心理的、肉体的に様々なストレスに曝され、ストレス過多状態であると言われている。
そのストレスが、過剰な活性酸素を発生する要因だ。過剰な活性酸素が、脳内で発生すると脳機能は低下すると言われている。そして、脳内に活性酸素が過剰な状態でストレスを受けると、不眠を引き起こすホルモンの「コルチゾール」が過剰に分泌される。
コルチゾールが過剰に分泌され続けることにより、脳機能は更に低下し、うつ状態を引き起こすことが確認されている。
また、脳内で過剰に発生した活性酸素は、物忘れ、学習障害、不眠、うつ状態を引き起こし、更に、活性酸素による脳の損傷は認知機能障害をもたらすことがわかっている。

糖尿病の方では睡眠障害が約2倍!

健康な方の約20%の方が不眠に悩んでいると言われているが、糖尿病では約40%もの方が睡眠障害であることがわかっている。
糖尿病では健康な方より活性酸素が多量に発生するため、コルチゾールの過剰な分泌が発生する。このコルチゾールが夜間の中途覚醒を引き起こすのだ。
そして、眠れない事がストレスとなり、さらにコルチゾールが分泌される。コルチゾールは、血糖を上昇させる作用があるため、糖尿病をさらに悪化させてしまう。脳内の活性酸素を消去することで、不眠やうつ状態を生じさせるコルチゾールの分泌を減少させることが出来る

オイスターの抗酸化作用を確認!

そこで、渡辺代表は、ワタベ活性型オイスター(以下、オイスター)の抗酸化力に注視し、オイスターの活性酸素消去能と主観的評価を用いて、睡眠、うつ、疲労に対し、また客観的指標として脳波測定を用いて睡眠に対する効果を検討した。
まず、抗酸化力を検討するための試験は、酸化ストレスを惹起している2型糖尿病患者(HbA1c6.5%以上n=30)を対象に実施された。二重盲検並行群間比較試験とし、男女比がほぼ等しくなるように試験食品群15名、プラセボ食品群15名とした。摂取方法は、1日12粒を8週間連続摂取とし、4週、8週後にDNAの酸化損傷マーカーである8‐OHdGの尿中での生成速度の測定を行った。
その結果、オイスター群の8‐OHdGの有意な低下が観察された。(図1)これにより、オイスターのDNA抗酸化作用が示された。

両親媒性の新規抗酸化物質を牡蠣抽出エキスから発見!

研究はさらに進み、渡辺オイスター研究所と北海道大学との共同研究で両親媒性(水溶性且つ脂溶性)の新規抗酸化物質が牡蠣肉の抽出エキスから発見され、CG7(E6)と命名された。(図2)CG7は、ビタミンC、ビタミンEの約2.4倍の抗酸化力があることがORAC法によって証明されている。(図3)

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新規抗酸化物質は血液脳関門を通過!

更にCG7は、血液脳関門を通過することが渡辺オイスター研究所と大阪バイオサイエンス研究所との共同研究で確認された。CG7 は、両親媒性であるため、血液脳関門を通過した後、脳内の局所の活性酸素を消去し、脳機能を保護することに期待が寄せられている

オイスター摂取による睡眠改善作用を確認!

そこで牡蠣肉エキスの脳における抗酸化作用の応用として、牡蠣肉エキスの睡眠改善作用が推測され、研究がおこなわれた。
試験方法としては、信頼性の高い客観的な測定方法である脳波測定を用いて研究が行われた。試験は不眠で疲労感をもっている被験者(アテネ式不眠尺度が6点以上は不眠症)30名を選択し実施された。
二重盲検並行群間比較試験とし、オイスター摂取群15名(平均年齢43.5±8.1男性7名、女性8名)、プラセボ食品摂取群15名(平均年齢43.0±7.6男性7名女性8名)とした。摂取方法は、1日12粒を4週間連続摂取とし、摂取前と摂取1週目、2周目、4週目の脳波を測定した

オイスター摂取による全睡眠時間増加を確認!

その結果、オイスター及びプラセボ摂取1週間後において、オイスター摂取群では全睡眠時間は24.7分増加しているが、プラセボ群では全睡眠時間が11.3分減少していた。2週・4週においても同じ現象が認められた。(図4)
オイスター群とプラセボ群の各週の全睡眠時間の変化量(増加量)を比較すると、オイスター群は有意に高い値を示し、オイスターの全睡眠増加作用が確認された。

レム睡眠はストレスを軽減する。

レム睡眠の機能として記憶の固定化は有名であるが、近年アメリカ睡眠学会においてレム睡眠がストレスを軽減させる事が発表され注目を集めている。

オイスターはレム睡眠を増加させる!

そのレム睡眠がオイスター摂取により増加することが確認されている。(図5)
オイスター群とプラセボ群のレム睡眠変化量(増加量)を比較するとオイスター群のレム睡眠増加量は各週においてプラセボ群より有意に増加していることが確認された。
つまり、オイスター及びプラセボ摂取1週間後においてオイスター群では12分レム睡眠が増加しているがプラセボ群では4分レム睡眠が減少していた。2週4週においても同じ現象が認められた。

オイスタードリンクでの中途覚醒抑制作用を確認!

さらに、オイスター錠剤だけではなくオイスタードリンクにおいても特筆すべき研究結果が出ている。
 それが「二重盲検法による牡蠣肉エキス含有飲料の睡眠改善効果に対する主観的および脳波による検討」だ。
 試験は、日頃ストレスを感じている勤労者(アテネ式不眠尺度が6点以上)の男女28名(男性18名、女性10名)を対象に二重盲検並行群間比較試験を行った。 摂取方法は、オイスタードリンクを1日1本(50cc)4週間連続摂取とした。
 その結果、睡眠の主観的評価であるアテネ式不眠尺度において、プラセボ群では減少傾向が見られなかったが、オイスタードリンク群においては摂取前から4週にかけて有意に低下し、4週目ではプラセボ群と比較して有意に低値を示しオイスタードリンクのストレス軽減作用が観察された。(図6)
 脳波測定データでは、プラセボ群の睡眠中の覚醒割合(睡眠中に途中で目を覚ます割合)は0週の6.2%から4週の8.5%と有意に増加し、4週目のオイスタードリンク群の値は、プラセボ群と比較して有意に低値を示した。プラセボ群の覚醒割合については、脳波測定機器の装着によるストレスが、中途覚醒を増加させたことが推察される。
つまりオイスタードリンク摂取により、脳波測定機器の装着によるストレスが打ち消され中途覚醒が増加せず、覚醒割合がプラセボ群と比較して有意に低値を示したという事である。(図7)

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 この結果により、オイスタードリンクによって、中途覚醒が軽減される事が確認された。
「現代のストレス社会においてはストレスを無くすことは大変に難しい。ストレスにどう向き合っていくか、どうストレスを解消していくかが大切です。
オイスターを飲むことでストレスに強い身体を作ることができれば、不眠や、うつ、糖尿など様々な生活習慣病から生活者が守られます。」と渡辺代表は語る。
ストレス過多な時代にオイスターが担う役割は大きいのではないだろうか。

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