最新治療レポート

JAAS LiveSurgery アーカイブ Dr山本美容整形塾 第3期第3回

「上眼瞼形成術/眉毛下切開リフト・目頭切開・重瞼切開3症例LiveSurgery」

塾長・山本講師に池田講師交え、高い需要のオペ術を公開

『美容外科の80%はデザインで決まる』(山本DR)ことから、再現性あるデザインを伝授

目頭切開は、数種の術式と解剖の関連性に言及

「DR山本の美容整形塾」3期目の今年、3回目となったのは「上眼瞼形成術/眉毛下切開リフト・目頭切開・重瞼切開3症例LiveSurgery」である。この講習内容は需要も多いこともあり、募集案内を開始して1週間を待たずに参加定員に達した。その後、数人が受講希望を申し出たため、塾長・山本医師の裁量で参加枠を増やした(17名)ほどの盛況ぶりとなった。3期目を迎え年々、このシリーズには入塾する「塾生」が後を絶たない。そしてこの美容塾で学び、クリニックに帰った医師の多くがモニターや実際の患者に習った術式を実践する
パターンが定着していることもうれしい。まさに「実践のライブ講習会」の面目躍如ともいえる。とはいえ、同塾の基本的なスタンスはあくまで公開ライブイ講習という性格上、一部の受講者に部分的な手術の参加は認めているものの、ライブ進行のほとんどで供覧体制をとる。こうしたことから、JAASではかねてから少人数制のマンツーマン指導講座を検討し、受講者自らが手術を行い手術の訓練を図れるアカデミーを開校する準備を進めてきた。その背景には、「手術上達の道に魔法の杖はなし」として、医師自らが数多くの手術体験をこなしてこそ、確かなオペ技術の習熟が達成できるからに他ならない。『オペ偏差値を30点以上アップしてもらう』を合言葉に、この5月から〝美容外科の予備校〝ともいえるJAAS美容外科テクニカルアカデミーが開校し、塾生の中から10名弱の医師が入校、
マンツーマンの手術トレーニングを受けている。第1クールは5月から全15回で、上眼瞼形成、下眼瞼形成、目頭切開、鼻形成のオペトレーニングが実施される(詳細はJAAS公式サイトを参照)。

今回の眉毛下切開、目頭切開、切開重瞼術は、美容クリニックで需要が高いメニューでもある。こうしたことから定員枠をこえる受講者を数えた。
眉毛下切開術では、東京皮膚科・形成外科の池田 欣生医師を招き、アートメイクにも精通する同医師の考え方が午前の講義にて披露された。また実際の手術では、池田式とも言える手術の詳細が示され、昨年の山本医師との差異についても活発な意見交換が行われていた。池田医師の最小限の侵襲で、効果を上げる術式に話題が集中していた。  
また、今回よりライブ映像を接写動画として映し出すモニター「サージアーム」が導入され、術野を覗きこまなくても詳細な観察が出来ることで好評を呈していた。参加医師らは、オペを実際に供覧するチームと、手術台の後方にセットされたモニター画像をみるチームに分けられ(写真)、3症例ごとに交互に入れ替えをするライブの進行がされた。
山本塾長による目頭切開と切開重瞼術の講義、手術実演では、デザインに関する説明時間がより多く取られ、同医師の『美容外科の80%はデザインで決まる』という考え方をくみ取れる講習内容となっていた。
今回は、デザインをする場合に何を目安にすると再現性が高くデザインが出来るのかという点に重点が置かれ、講習会に参加することで、各自が日常手術において、応用可能となるような配慮が随所に感じられた。
手術中は、各工程において手術に対する考え方、コツ、注意点、他院での修正症例の問題点が話されながら進行し、分かりやすい解説に全員が納得していたようだった。特に前回行われた韓国ソウルでのDr.Choiの講習会での考え方についてのコメント、目頭切開のデザイン差異の長所短所等についても詳細な解説がなされ、前回の講習会がさらに身になるような連動したライブ講習になったようだ。
また、目頭切開手術では、うやむやにされがちな解剖にも言及され、その術式にどのように関連があるかという解説には、現場医師ならではの考え方が満載であった。さらに重瞼切開術では、上眼窩脂肪の同定方法に始まり脂肪切除量、その意義に対しても解説が加えられ、挙筋腱膜を前転するか否かの判断ポイント、重瞼作成の際に何を指標にして挙筋腱膜の縫合位置を決めているのかなど、まさに実践的な内容ばかりであった。
参加者からも、「普段聞けないことがたくさん聞けた」とのコメントも次々聞かれた。重瞼作成においては、目の開き方や形状の表現に対しての山本医師の個人的な見解も披露され、手術をする医師らの参考になったことは、疑いようもない。

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