最新治療レポート

日韓競演ライブ講習会2

「Made in Korea」のリフティングとも言えるこの施術は、片側に長・中・短の針付き吸収糸を多数埋め込む。この埋入によって皮膚の幹細胞を刺激し、繊維化細胞を産生させコラーゲンやエラスチンの新生を促すという。ポイントとなる針の内筒には糸が通されており、先端から出た糸が外側にUカーブ描き針の根元部に折り返される。挿入後、針を抜くと外側の留めてあるポイントが針穴でブロックして、糸が埋入されることになる。

術式は至って簡単で、けん引の方向を考えながら糸を埋め込んでいく。ここでLim医師が強調したのは、「皮下の組織解剖を考えながらアンカーポイントを決めること。そしてSewing Techniqueです」。
つまり、リフト効果の成否は、縫うように糸を挿入し、hypodermal layerとdeep dermal layerを交互に進入させていくのだと話す。

またV-リフトの利点について、ダウンタイムがなく、副作用も極めて少ないこと。術後の効果が早く、持続効果は1年以上とビギナーにとっては特にありがたい。リフティングはもちろん、タイトニング、皮膚のツヤ、たるみの改善など適用範囲は広い。
「V-リフトによって、皮膚層の新生血管を促すことで、血流の改善やリンパ循環系にも作用します。これによってホワイトニング効果や浮腫に対しても効果が期待できる」とLim医師。

最後にHANAKO術同様、V-リフトでも併用するPRPについて、Lim医師が考案、推奨するフィルターなしで簡単にしかも高濃度の「Buffy Coat」が作成できる特殊PRPキットについて述べた。

講義を終え、Lim医師には参加医師から多くの質問が寄せられた。中でもV-リフトの基本的なリフト原理(既存のコグ付き糸ではない糸の埋入だけでなぜ?リフティングが可能か)について、なかなか理解できない医師に対して、改めてその理論的な回答を示した

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