Doctor’s LABOトピックス

スプリングスレッドリフトによる小顔・たるみ対策

女性が一番変えたい部位といわれる「顔の正面」

自分に対して一番厳しい「観客」は、自分です。よって普段いつも見ている部分である「正面」の改善は、多くの女性から問い合せをいただく箇所です。
そして、「顔の正面まで」を引っ張る方法として注目されているのが、強力な糸(スプリングスレッド)を使ったリフトアップ術です。他のリフトアップ術では横顔部分を中心とした施術でしたが、このスプリングスレッドリフトの場合、顔の中心部の悩み(目の下のクマ、ゴルゴライン、ほうれい線、マリオネットラインなど)のたるみや、上瞼外側のたるみ・フェイスライン~首のたるみまで、ほぼ顏~首の全体にわたる悩みに対応できます。
効果の範囲も広いため、若い方の場合は「小顔にしたい」「シュッとしたい」「やせて見られたい」「きれいなあごにしたい」というご希望が多いです。中高年の方の場合は、上述のような部分的なものから、「自然に顏全体を若返らせたい」「たるみを全体的に解消してリフトアップしたい」「顏の下の方から上の方へボリュームを自然に移動したい」といったご希望が多いです。
幅広い年齢層の顔の悩みに幅広く対応できるのがスプリングスレッドリフトです。
このリフトアップ法では、「スプリングスレッド」という伸縮性のある専用の糸を皮下に挿入することで顔全体のたるみを引き上げることが可能です。

引っ張る方向が限定された「解剖学的制約」からの解放

切るフェイスリフト法は、耳前部切開からSMASを利用して引っ張ることが多いです。また従来の糸は、側頭筋膜のような特定の部位(強力な固定源)に固定します。このような施術法の場合、解剖学的な制約によってほとんど決まった方向にしか引っ張ることができませんでした。対してスプリングスレッドリフトは、1cmあたり24個のコグ(突起)があることで、皮下組織でも強力な固定が得られるため、側頭筋膜のような解剖学的固定源を使用する必要がなくなりました。
このように細胞学的制約から自由となったと同時に、スプリングスレッドの強力な伸び縮み作用によって更に自由度が増し、顔の前方まで自然で画期的な効果が得られるようになったのです。
ただし、スプリングスレッドリフトは従来の糸よりも自由度が高いため、今まで以上に取り扱う医師の深い解剖学的知識と丁寧・慎重な手技が問われることになります。

スプリングスレッドリフト総論

私たちがスプリングスレッドリフトを扱う時、皮膚を引っ張ることよりも「ボリュームの移動」を意識しています。凸凹を平坦にし、患者様の希望に合わせて組織のボリュームを移動させ、たるみの気になるところに糸を挿入し、糸の突起を皮下組織に引っかけ、カーブをかけながら引っ張ります。
糸を使ったリフトアップ術(フェザーリフト)は以前からありましたが、従来の糸は伸び縮みしないため、使用できる部位が限られていました。フランスのフリスマン医師によって開発されたスプリングスレッド(※スレッドは糸の意味)は、柔軟性と伸縮性に非常に優れています。ソフトでしなやかなので、筋肉の動きと一緒に動き、時間が経っても緩みにくく、頻繁に動かす口まわり、目のまわりまでしっかり効果を発揮することができます。スプリングスレッドリフトで使用する専用の糸は、中心部分がポリエステル、外側とコグ(突起)はポリエステルで、どちらも50年以上にわたってバイオ素材として使用されているものです。有害作用や拒絶反応の報告はなく、完全に生体適合性のある素材です。他のリフトアップ術で使用する素材は伸縮性がないため、術後につっぱり感や表情がぎこちなくなる場合があります。

顔の中心部の悩みには、レーザーや高周波などの照射系治療、ヒアルロン酸などの注入・注射系治療または無数の吸収糸を挿入するスレッド美容鍼が用いられてきましたが、物足りなさを感じる人も多かったと思います。顔の中心部の悩みを劇的に改善できるスプリングスレッドリフトは、顔の正面までダイレクトに引き上げることが可能です。しかも、仕上がりはごく自然。たるみが改善されるのにつっぱり感がなく長期間維持することが可能です。

スケジュール

抜糸は1日~14日に行います。入浴・洗顔・洗髪・シャワーは手術直後から可能ですし、メイクは当日か翌日から可能です。


取材協力:六本木境クリニック
境 隆博 院長
東京都港区六本木3‐7‐1THE ROPPONGI TOKYO 207

※スプリングスレッドリフトの詳細について

↑ページの先頭へ戻る